2017年12月31日日曜日

はなまる輪業ヘッドパーツレビュー(③ハンドルセッティングへの影響について)

前の記事では、ヘッドパーツおよび専用ステムアダプターの重量について解説しました。今回はハンドルセッティングへの影響について見ていきましょう。

ハンドル位置への影響について

まずはヘッドパーツの厚みによるハンドル位置への影響について。できるだけハンドル位置を下げることがトレンドになってますので、この点はとても気になることかと。

左がヘッドパーツ装着後。右が装着前。結論から言うと、天馬号の場合は影響は軽微でした。

ヘッドパーツをつける際は純正のブッシュとハンドルクランプは不要なので、単純に純正ヘッドにヘッドパーツの厚さを足した分がステムの最低取り付け位置になります。
ヘッドパーツの上側17mm+下側13mm=30mmなので、

純正ヘッド(ブッシュ4.0mm×2=8.0mm)に対して30mm-8.0mm=22mm程高くなります。


しかしながら、ほとんどの場合、ハンドルクランプを噛ませてその上にステムを装着していると思うので、ハンドルクランプ分(チャベス約12mm)を加味するとその差は22mm-12mm=10mm程度となります。


さらに、天馬号はビッちゃんのニードルベアリング(4.5mm×2=9.0mm)をつけていたので、

その分を加味すると、結果的にステムの装着位置はヘッドパーツの取り付け前後でほぼ同じ高さ(1.0mm高)になりました。
パッと見ごついパーツなのでステム位置が上がってしまいそうな印象がありますが、ブッシュとハンドルクランプを省略できるので意外と影響は少ないです。

ただし、ニードルベアリング(4.5mm×2=9.0mm)をつけていない方の方が多いと思われるので、その分を差し引くと10mm高となり、無視できない高さかもしれません。ハンドルクランプを使わない機構の場合はさらに差は広がります。

薄型の改良版ヘッドパーツが出れば解決できることなんですが、ハンドル位置を極限まで下げていて、これ以上絶対に上げたくない!という方はよく考えた方がよいかもしれません。ただ、個人的にはハンドルの位置についてはハンドルバーやステムの角度でいかようにでも調整可能なのであまり問題視していません。気になるのはハンドリングへの影響です。

ハンドリングへの影響について

下側のヘッドパーツの厚さが13mmあるので、ストライダーオリジナル車体に付属しているスペーサーをヘッドの下側に噛ませることとほぼ同等となります。つまり、キャスター角が大きくなり、理論上は直進安定性は向上するものの、曲がりにくくなるということになります。

フォークオフセッターを使用して意図的にキャスター角を大きくしている場合、さらに大きくなるので、ハンドリングへの影響はより大きくなると思われます。

一方で、このパーツをつけることで、ステアリングの動きがスムーズになり、セルフステアが効きやすくなります(=自然に曲がるようになる)。乗り方によっては、キャスター角の変化を打ち消すぐらいのメリットがあるかもしれませんが、こればかり乗り手によってくるのでなんとも言えません。

伝わるかな?ステアリングのスムーズさはこんな感じ。当然ガタツキもゼロ。あまりにも抵抗がないのでスタンドにかける際、少しでも角度がついているとハンドルが切れてしまってなかなかまっすぐ止まってくれません(^^;) それだけよくできてるパーツということです。
ただ、個人的には、セルフステアが効きすぎるのは好みじゃないので(切れ込む、ふらつくため)、もう少し硬いグリスを入れるなどして対応しようかと考えています。

長くなりましたが次回ラスト。天馬の実走結果も踏まえた最終的なレビューをしていきます。


2017年12月22日金曜日

はなまる輪業ヘッドパーツレビュー(②重量について)

前の記事では、はなまる輪業さんのヘッドパーツの取り付け方法や構造について解説しました。今回は多くの方が気になっていると思われるその重量について見ていきましょう。

最初にはっきり書きますが、残念ながらこのパーツを装着することで重量は増えます。軽量化にとことんこだわる方については、この時点で選択肢から外れます。ただし、その増加分と、このパーツを装着することによるメリットを合わせて総合的に判断する必要があるので、まぁ、最後までお付き合いください(^^;)

ヘッドパーツ一式の重量は72g。(はなまる輪業さんのホームページより引用)

圧入したパーツで59g。

その他のパーツで13gで計72g。部品点数が多くなるので、こればかりは仕方がないです。ただ、個人的にはこの程度の重量は許容範囲。問題はステムアダプター。

ヘッドパーツを使用するにはこのような内側から固定するタイプのステムアダプターが必須となるため、この分の重量増は避けて通ることができません。こちらも部品点数が多く、全部で103gあります。


内訳を見ると、ボディが64g、締め付けボルトが39gとなっています。

ステンレス製の締め付けボルトを軽量なチタン製に交換することで軽量化が期待できますが、残念ながらM8x120mmという特殊なチタンボルトを市販品のなかから見つけることができませんでした。

ちなみに、同タイプのステムアダプターとしてDADDYLABのものがありますが、こちらは143gもあるので重量にこだわるのであれば、現時点においてははなまる輪業製のものをおすすめします。

ヘッドパーツ一式72gとステムアダプター(はなまる輪業製)103gで合計175gとなるわけですが、装着にあたっては既設のヘッド周りのパーツとの重量差を見る必要があります。

天馬号の場合は、SLiCのコラムアダプター、チャベスのハンドルクランプ、ビッちゃんのニードルベアリング、純正ブッシュで152gだったので、175g - 152g = 23gの重量増となりました。クランプ固定式とは構造が異なるので、その辺も加味した重量差を考慮する必要があります。

・コラムアダプター  → はなまる輪業製ステムアダプター
・ハンドルクランプ  → 不要
・ニードルベアリング → 不要
・純正ブッシュ    → 不要

個人的には23g増程度であれば許容範囲と捉えています。既設のパーツの組み合わせ次第では、このヘッドーパーツに交換することで軽量化となることもあり得ます。ただ、天馬号はもともとヘッド周りが重かったのであくまでご参考までに。まずは自分のマシンのヘッド周りの重量を測定するところから始めましょう。

次回はヘッドパーツを取り付けることによるハンドルセッティングへの影響について書いていきます。

2017年12月18日月曜日

はなまる輪業ヘッドパーツレビュー(①取り付けについて)

超~久しぶりのストライダーカスタムに関する記事。ブログ更新半年以上サボってました・・・(汗)
最近巷でじわじわと話題になってきているはなまる輪業さんのヘッドパーツについて。ちょいちょい聞かれるので、皆さんが気にされてる取り付け方法やパーツの厚みによるハンドル位置への影響、重量についてなどについて何回かに分けてレビューしていきます。

まずはヘッドパーツを装着した写真。ロードバイク乗りの店長が開発したパーツということもあって、見た目はまさに自転車。ストライダー純正の欠点であるフロントフォークのガタツキを抑えることができるパーツです。

ヘッドパーツ購入~取り付け

まず気をつけないといけないのは、このパーツは2017年12月現在、対人販売のみで通販は行っていないということです。これは店長の「安全」と「正しい取り付け方」に対するとても強いこだわりによるもの。ランバイクレース業界においてはとても珍しいことですが、実際に取り付け作業を行っていただき、お話を聞いてその理由がよく分かりました。


天馬号への取り付けにあたっては、11月5日に開催されたストライダーカップ(お台場)の会場までわざわざ来ていただき、解説を交えて丁寧に作業していただきました。感謝!

このように純正の樹脂製のブッシュを取り外してヘッドチューブの上下にヘッドパーツを組み付けることになるのですが、ここで気をつけないといけないことが。


ストライダーは全体的に作りが粗く(さすがアメリカ製?)とても個体差が大きく、ヘッドチューブの径の大きさはマチマチ。ガタツキを抑えるためのパーツなのに、それ自体がきちんと固定されていないと意味がありません。しっかりとヘッドパーツを固定するために、ヘッドチューブに挿入する部分にアルミシムを巻きつけてクリアランスを調整する必要があります。この作業を怠るとヘッドパーツ自体にガタが出てしまい全く意味がありません。